社会保険労務士(社労士)試験の前日。
これまで何百時間も勉強を積み重ねてきた受験生にとって、「前日はどう過ごすのが正解なのか?」というのは非常に気になるテーマです。
・直前まで暗記を続けた方がいいのか?
・それとも思い切って休んだ方がいいのか?
・持ち物の確認はどうすればいいのか?
こうした不安を抱えるのは当然のことです。実は、社労士試験の前日の過ごし方は、合否を左右するほど重要なポイントでもあります。
この記事では、社労士試験の前日にやるべきこと、やってはいけないこと、生活やメンタルの整え方、そして当日の持ち物チェック まで詳しく解説します。前日の行動を正しく整えることで、当日ベストなコンディションで挑めるようにしましょう。
1. 社労士試験前日にやるべきこと
① まとめノートやチェックリストの最終確認
前日は新しいことに手を出すのではなく、これまでやってきた範囲を「確認」するのがポイントです。特に、自分で作ったまとめノートやチェックリストを見直すと安心感が得られます。
・自分が苦手と感じた目的条文や数値
・頻出分野(労基法の労働時間、健康保険の給付、厚年の支給要件など)
・模試で全体の正解率が高いのに間違えた箇所
こうした部分を“軽く”見返すことで、知識の最終整理ができます。
社労士24の受講生はやはり 神まとめを確認ですよね。
受講されてない方は、知らない知識ばかりなら焦ってしまうので、使わない方が良いかもしれません
社労士24の金沢先生もどの教科書も合格できる情報は掲載されていとおっしゃっていました(社一・労一の奇問除く)

② 基本論点をもう一度押さえる
社労士試験は「基本を落とさないこと」が合格への近道です。前日は細かい枝葉の知識ではなく、出題頻度の高い基本事項 を再確認しましょう。
例:
- 労働時間と割増賃金の計算
- 雇用保険の給付要件
- 年金の受給開始年齢と繰上げ・繰下げ
- 健保の高額療養費制度
難問対策よりも、基本事項を確実に正答できる状態に整えておく方が、本番の得点につながります。
③ 記述式対策は「キーワード確認」にとどめる
直前に記述問題を解こうとすると、かえって焦りにつながります。
前日は、過去問や模試で出題された記述問題の「キーワード」や「要件」をざっと確認する程度で十分です。
今まで、やってきたことの 確認です!!
2. 社労士試験前日にやってはいけないNG行動
① 新しい教材に手を出す
「最後にもう1冊読んでおこう」と新しい参考書や過去問に手を出すのは絶対に避けましょう。今まで勉強してきた知識と混乱し、不安を増幅させるだけです。
② 夜遅くまで勉強する
「明日が本番だから徹夜でやろう」というのは大きな間違い。睡眠不足は集中力や判断力を著しく低下させます。試験本番でミスを誘発するので、前日は遅くとも23時までには就寝するのが理想です。
③ ネットやSNSを見すぎる
Twitter(X)や掲示板で「他の受験生はまだ勉強してる」「模試で高得点だった」などの情報を見ると、自分と比較して焦ってしまいます。前日はSNS断ちをするくらいの意識が大切です。
3. 試験当日の持ち物チェックリスト
前日のうちに持ち物をまとめておくと、当日の朝に慌てずに済みます。
✅ 必須の持ち物
- 受験票
- 身分証明書(免許証・マイナンバーカードなど)
- 黒鉛筆(2〜3本)、シャープペンシル
- 消しゴム(予備も用意)
- 腕時計(試験会場には時計がない場合もある)
✅ あると安心な持ち物
- 昼食・飲み物(消化に良いもの)
- 糖分補給用のチョコや飴
- 上着(冷房対策)
- まとめノートやチェックシート
✅ 前日チェック
- 会場までのアクセスと所要時間を調べる
- 電車遅延を考慮し、余裕を持ったルートを確認
- 試験開始時刻を再度確認
4. 前日の生活習慣で整えること
① 睡眠をしっかり取る
6〜7時間の睡眠を確保することがベスト。本番で頭が冴えている状態を作るために、前日は就寝時間を意識しましょう。
② 食事は消化の良いものを
前日の夜は油っぽい食事や刺激物を避け、消化の良い和食中心のメニューがおすすめです。
③ 適度なリラックス
軽いストレッチや散歩、入浴で体を温めると緊張が和らぎます。運動しすぎて疲れてしまうのはNGです。
5. メンタル面の整え方
社労士試験は1年に1回しかないため、前日はどうしても不安や緊張が高まります。そんなときに役立つメンタルの整え方を紹介します。
- 「ここまでやったから大丈夫」と自分を信じる
- 「完璧でなくても6割取れば合格」と割り切る
- 深呼吸を繰り返し、リラックスする
- 成功している自分をイメージする(イメトレ効果)
特に「完璧じゃなくてもいい」という意識は大切です。社労士試験は満点を取る試験ではなく、基準点を超えれば合格できます。
私も、ガチガチで「合格しなければ」と思った年は、うまくいきませんでした。
やるだけやったという開き直った精神状態の方が、自分の実力を発揮でき、上手くいくと思います
6. 社労士試験前日の理想的なスケジュール例
- 午前:まとめノートやチェックリストを確認
- 昼:軽めの昼食、午後は暗記カードなどで知識整理
- 夕方:持ち物・会場アクセスを確認
- 夜:早めに入浴、軽く復習、22〜23時に就寝
こうした流れを意識するだけで、翌日をスムーズに迎えられます。
7. まとめ
社労士試験の前日は「新しいことをやらず、確認と休養に徹すること」が合格への近道です。
- 前日は基礎知識の確認だけ
- NG行動(新しい教材・徹夜・SNS)を避ける
- 持ち物チェックと会場ルート確認を必ず行う
- 睡眠・食事・リラックスで体調を整える
- 「6割で合格」という安心感を持つ
試験はこれまでの積み重ねの成果を出す場です。前日の過ごし方を工夫し、落ち着いた気持ちで試験会場に向かいましょう。
あなたが本番で最高の力を発揮できることを願っています。