社労士試験は合格率がここ数年6%台を推移しており、難易度が高い資格というイメージですよね。
では、どうして合格率が低いのでしょうか?
社労士試験が合格率が低いのは、選択式問題に足切りがあるからです。
足切りというのは、8科目のうちの各科目3点以上取らないといけません。選択式問題で1科目でも失敗すると不合格になってしまいます。
このすべての科目で、3 点以上とるのは、非常に難しく、あまりに受験生の点数が2点や1点が多い場合、基準点が3点以上から2点や1点以上に引き下げられます。
ここ2年間は、救済科目は無いですが、以前は毎年のように、救済科目があり、2点や1点に引き下げられる科目が複数ある年もありました。
それだけ、すべての科目で3点以上取るのが難しいのです。
社労士試験に合格する為には、選択式試験をいかに攻略するかがとても重要なカギとなります。
この記事では、選択式で3点以上を確保する為に、知っておきたいテクニックと攻略法をご紹介します。
選択式対策 労働一般科目を攻略せよ
数字は細かな率を覚えようとしない。
5点中3点は数字ではなくワード
難問、奇問が出ると言われる一般常識、
令和2年度試験では、労働一般選択式で5問すべて統計名称
令和3年度試験では、1点救済
この年、不合格になった方は、本当に悔しかったでしょう。
この、労一問題を攻略することが、社労士試験合格する一つの壁です。
そこで、過去の選択式問題の解答を振り返って見ると
令和5年55回 | ⑰ 本件採用内定通知のほかには労働契約締結のための特段の意思表示をすることが予定されていなかった | ⑧ 知ることができず、また知ることが期待できないような事実であって | ③ 3 | ⑳ 労働基準法 | ⑫ 都道府県労働局長 |
令和4年54回 | ② 2.3 | ⑥ 100 人超 | ⑰ ジョブコーチ | ⑪ 継続が期待されていた | ⑮ 従前の労働契約が更新された |
令和3年53回 | ④ 35 歳以上 55 歳未満 | ① 65 歳超雇用推進助成金 | ① (公財)産業雇用安定センター | ④ 特定求職者雇用開発助成金 | ① 40 歳以上 |
令和2年52回 | ⑦ 雇用動向調査 | ⑩ 就労条件総合調査 | ⑥ 雇用均等基本調査 | ⑳ 労働力調査 | ⑨ 就業構造基本調査 |
令和元年51回 | ⑮技能士 | ⑦35 | ⑫えるぼし | ⑱すべての年齢階級で上昇 | ②2 |
平成30年50回 | ②1.26 | ⑯東京都 | ⑫次世代育成支援 対策推進法 | ⑤101人 | ⑭生産年齢人口 |
平成29年49回 | ③約7割 | ③指導する人材が不足している | ④約8割 | ④すべて | ③ベトナム |
平成28年48回 | ④8割 | ②6割 | ②厚生年金保険料 | ④労働力調査 | ②約3分の1 |
平成27年47回 | ④パネル | ④ほぼ横ばいで推移している | ①45~49 | ④直属の上司による面談等 | ②30~34歳から35~39歳に移行した |
平成26年46回 | ①約2% | ⑤101人 | ⑱毎月勤労統計調査 | ⑩基幹統計調査 | ⑭出勤日数 |
ほとんどがワードです。
数字もありますが、おおまかな割合や、メジャーな数字ばかりです。
労働一般の奇問につられて、数字の細かい所を押さえていく必要はありません。
失業率、有効求人倍率、出生率、男性の育休取得率などの有名な数字以外は、択一試験を解ける程度で問題ありません。
もし、出題されたとしても他の人も答えられないので、そこに力を注ぐのは非効率です
おすすめは、
資格の大原
「労働経済・厚生労働白書まとめ」のテキストに「重要数値まとめ」があるので
その数字と、金沢先生の講義のみを聞きます。
「労働経済・厚生労働白書まとめ」の
テキストの選択問題は細かい数字があるので、問題集としてはこちらがおすすめ
最新版 2024年5月29日発売
奇問・難問に備え、時間を残しておく
1科目足切りで、不合格はよくありますが、
択一合格点クリアし、選択式全科目3点確保できて、選択合計点数が足りてなく不合格となった方は聞いた事がありません。
やはり、足切りを防ぎ、全科目3点を確実に得点できるようにしましょう。
ここ2年は、救済がないので全科目3点を取るのが最優先です。
救済科目が無いのは、運に左右されることが無く、良い問題になったという事です
これからも努力が報われる社労士試験を目指して欲しいですね
選択肢を見ずに問題の空欄の解答を書いてみる
初めに選択肢を見てしまうと、似ている言葉につられて、迷ってしまいます。
今までの積み重なった記憶で、ぱっと解答出来た答えは、とても大切です。
それだけ、瞬時に解答が出せるところまで、
何回も、何回も繰り返して勉強するのが、基本となります。
余白スペースに解答記号を書く
これは、資格の大原 金沢先生から教わった方法です。
単純ですが、やってみれば効果は大きいので、是非実践してください
自分が空欄に記入した解答を選択肢から、選び番号を記入します。
最後にマーキングする時、それを、写すようにしてみましょう。
A 12
B 5
C 20
D ③
E ⑥
自信があるものは、◯をつけて 3点確保できているか後で見てわかるようにしておきましょう。
安易に答えを変えない
答えを直前に変更して間違えてしまうことは、よくあります。
確固たる根拠があり、選択肢を変更するのは構わないですが、
「答えが簡単すぎる」
「①が連続で続いている」
などの理由で変更しないようにしましょう。今までの記憶を信じるのです。
本番で迷う記憶とならないように、瞬時にで出てくるような記憶定着を目指しましょう。
グルーピングを行う
空欄を見て、答えが浮かばなったり、複数問解らない場合は、グルーピングを行いましょう。
奇問が出た場合なども、四択に絞れたら正解率は上がります。
選択肢によりますが、5問で20個の選択肢が用意されているので、
似た言葉をグループに分けると四択に絞ることができます。
5つのグループにそれぞれ
◯ △ □ ☆ ☓などの記号を設定し、選択肢に記号をつけてグループ分けしましょう
選んだ選択肢を必ず空欄にあてはめて文章を読む。
見直しの時、選んだ選択肢を一度入れて前後の文章を黙読してみてください。
マークミスや日本語が通じないか確認しましょう。
社労士試験、選択式問題を攻略の まとめ
本試験でこれらをぶっつけ本番に実践するのは、無理です。
日頃から練習しておき、自分のものにしてしまいましょう。
これらを実践し、できるだけ選択式の足切りを回避してください。
2024年社労士試験合格を勝ち取ろう