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社労士試験で出題される科目一覧・合格のために科目の優先順位を考える

社労士合格へのアドバイス

はじめに

 社会保険労務士(社労士)試験は、労働法や社会保険制度に関する幅広い知識を問われる国家試験です。合格率は毎年約6〜7%と低く、難関試験の一つとされています。しかし、しっかりとした学習計画と効率的な勉強法を実践すれば、十分に合格を狙うことができます。

 この記事では、社労士試験で出題される科目を一覧で紹介します。僕は、社労士試験7回目で合格しました。その経験をもとに合格するために必要な試験科目の重要度や優先順位をお伝えします

各科目に基準点があるので、不得意科目は作らないのはもちろんですが、優先すべき科目を明確にして、効率的な学習を行うのが社労士試験攻略法です。


社労士試験の出題科目一覧

社労士試験は、大きく分けて以下の3つの分野から出題されます。

社労士オフィシャルサイト:社労士試験の受験要綱などこちらで詳しく確認できます

  1. 労働関係科目
  2. 社会保険関係科目
  3. 一般常識科目

それぞれの科目について詳しく見ていきましょう。

労働関係科目

労働関係の法律を中心に構成されており、労働者の権利や雇用に関する知識が問われます

  • 労働基準法:労働時間、賃金、解雇規制など、労働条件の基本を定めた法律
  • 労働安全衛生法:職場の安全管理や労働者の健康を守るための法律
  • 労働者災害補償保険法(労災保険法):仕事中のケガや病気に対する保険制度
  • 雇用保険法:失業手当や育児休業給付など、雇用の安定を支援する制度
  • 労働保険の保険料の徴収等に関する法律(徴収法):労働保険の保険料の徴収方法を定めた法律

社会保険関係科目

社会保険制度の詳細を理解することが求められる科目です。

  • 健康保険法:医療保険制度に関する法律
  • 国民年金法:日本の公的年金制度の基礎部分を定めた法律
  • 厚生年金保険法:会社員が加入する年金制度の法律

一般常識科目

法改正や時事問題、行政の仕組みに関する知識が問われます

  • 労働に関する一般常識(労一):労働市場や労働統計に関する問題 
    労働組合法や労働契約法、労働者派遣法など
  • 社会保険に関する一般常識(社一):最新の社会保障制度に関する問題
    社会保険科目以外に関する法律 厚生労働白書、労働経済白書などからも出題される

合格のための科目優先順位と勉強戦略

社労士試験では、苦手科目を作らず、すべての科目をしっかりと学習しなければなりません。

苦手科目がない前提で、重点的に力を入れる科目の優先順位をつけることが大切です。

まずは択一試験対策を最優先にしてください。すべての科目で基準点をクリアできるレベルになれば、選択試験も自然に得点できるようになります。このレベルに達してから、選択式試験の対策を行うのが効率的です。

択一試験の優先順位

各科目足切りがあるので、苦手科目は作らないようにしましょう

その上で、僕は 優先科目(時間をかけて得点を稼ぐ科目)の順番を次のようにしました

ほとんどの合格者は年金科目を得意科目にしています。

「年金科目を制する者は、社労士試験を制す」

ゆるぱぱ
ゆるぱぱ

6年目 令和3年度 第53回 厚年 9点 国年9点

7年目 令和4年度 第54回 厚生 8点 国年6点

合格した令和年4年度の国年ちょっと失敗しましたが、意識的に年金で点数を取ろうとしてます

  1. 国民年金法:年金は理解が難しい分、問題自体は複雑ではなく、合格者の得点源となる
  2. 厚生年金保険法:範囲が広いため計画的な学習が必要だが、国民年金との横断学習すれば、一気に理解が深まる
  3. 社会保険料:厚生年金や社会保険一般常識(社一)と重なる部分が多く、学習のコストパフォーマンスが良い
  4. 徴収法:雇用保険・労災保険の足切り回避にも役立ち、範囲が限られているため、少ない労力で効率よく得点できる。実際テキストは薄い

社会保険 の3科目(国民年金・厚生年金・社会保険料)で30点の得点があり、ここで十分に得点を確保できれば、残りの7科目(40点)多少点数を落としても合格が可能です。

選択試験の優先順位

選択試験では、テキスト読みや、目的条文の対策など 選択試験用の勉強が必要です

択一試験のレベルが模試で40点以上なければ、選択対策を行うより、まだ択一に力を入れた方が良いです

選択式対策としては労一、社一、安衛法の科目が特に重要となります。

この科目は択一試験と選択試験の内容が少し違っています。

労一、社一、安衛法 以外の科目は、択一試験の延長で選択試験も点数は取れますが

この3科目は、特に選択試験対策を意識した勉強が必要です

ここで注意!!

注意!!
注意!!

択一試験がコンスタントに50点以上取れるほどでなければ、択一の勉強も並行して進めてください
選択試験に比重を置くと、択一試験の点数が落ちます。実体験

  1. 労働一般常識(労一):労働法全般に関する知識が問われ、幅広い対策が必要
  2. 社会保険一般常識(社一):時事問題が出題されるため、直前対策が効果的
  3. 労働安全衛生法(安衛法):労働基準法で3点取れない場合、足切りのフォロー科目になる

社労士試験の効率的な学習法

インプット学習のポイント

  • テキスト学習:1冊のメインテキストに絞る
    図解やポイント解説が豊富なものを選ぶ
  • 過去問分析:5年分の過去問を繰り返し解く

  • 動画講義・音声学習:UTubeなどを活用
  • アプリの活用:すきま時間を有効に

アウトプット学習のポイント

過去問を活用する

  • 過去問は試験の出題傾向を知る最重要ツール
  • 過去5年分は最低限繰り返し解く
  • 間違えた問題を分析し、弱点を克服する
  • 模擬試験の活用:本番形式で実践し、時間配分の練習をしましょう

まとめ:戦略的な学習で合格を目指す

 社労士試験は出題範囲が広く、膨大な知識を身につける必要があります。しかし、不得意科目を作らず、優先すべき科目に集中することで、合格の可能性は大きく高まります。

しっかりと学習計画を立て、着実に知識を積み上げていきましょう。社労士試験合格を目指して、ぜひ頑張ってください!

ゆるぱぱ

社労士試験に7回目でどうにか合格
仕事、育児に奮闘しながら、ゆるーく勉強を続けました。長期間の勉強経験を活かして、これから社労士を受験する方へ
試験に関するお役立ち情報をブログ配信していきます。

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